モルツ博士は、成功する人格について「SUCCESS」という言葉を使って説明しています。彼は、成功する人格は次の7つの要素で構成されていると考えます。つまり、S:方向性の意識(Sense of direction)、U:理解(Understanding)、C:勇気(Courage)C:思いやり(Charity)、E:尊重(Esteem)、S:自信(Self-confidence)、S:自己受容(Self-acceptance)の7つです。
ここでは、C:思いやり(Charity)について解説します。
C:思いやり(Charity)
モルツ博士は、成功する人というのは、他の人に対する関心や敬意を持っていると述べています。それは単に、自分が成功するためには他の人のニーズや興味を知っておく必要がある、という理由からではなく、純粋に相手をひとりの人間としてその尊厳を大切にしているからだと言います。つまり、自分と同様に相手もまた神によって造られた尊厳ある神の子であると考えているからだというわけです。
相手に対する思いやりが成功に繋がる
さらに、モルツ博士は次のようなことを述べています。「自分に対して抱く感情は、他人に対して抱く感情と一致する傾向にある」と。これは、自分自身に対して否定的に考えている人は、相手に対しても否定的に考える傾向があるということです。
言い換えれば、相手のことを大切に思わない人は、自分のことも大切に思っていないということになります。なので、相手に対して思いやりを持てば持つほど、自分自身に対する思いやりも増し、成功へと繋がることになります。
思いやりのための対処法
モルツ博士は、思いやりのための対処法として次の三つのポイントを挙げていますので、参考にしてみて下さい。(『潜在意識が答えを知っている!』(p170)より)
①人はみな、独自の人格をもつ創造的な存在だという真実に気づき、人々の真価を認めるようにしよう。
②人の感情や視点や欲求について考える労をいとわない。他人が何を求め、どう感じているかをもっと考えてみよう。
③他人を大事な存在だと思って行動し、そのように他人に接しよう。