潜在意識(無意識)とは?

顕在意識と潜在意識

意識は、大きく顕在(けんざい)意識と潜在(せんざい)意識の2つに分けることができます。顕在意識は、心の中で明確に自覚できる意識のことで、誰もが認識できる意識のことです。それに対して潜在意識は、自分で自覚することができない意識でありながら、自らの行動や考え方に大きな影響を及ぼすと考えられている意識のことです。


氷山の喩え

潜在意識は、フロイトが提唱した精神分析学や、ユングが提唱した分析心理学で使われる無意識という意識状態に相当します。これらは氷山の喩えで説明されることがよくあります。水面から上の氷の部分が意識(顕在意識)で、水面下の目に見えない氷の部分が無意識(潜在意識)に相当するというわけです。


フロイトとユングの考え方

フロイトは、性欲を中心とした無意識における様々な抑圧が神経症を引き起こしていると考えました。一方、ユングは無意識の考え方をさらに深め、無意識とは「人類の宝が眠っている宝庫」だと考えました。そうして、個人的な無意識の奥には人類に共通した集合的無意識が存在していると考えました。ユングはこうした無意識の考え方とオカルトとの接点を模索しています。


宗教的な考え方

一方、この無意識(潜在意識)という考え方は、宗教的な表現をすると守護霊や守護神、指導霊、背後霊、憑依霊といった存在を十把一絡げにした総称になります。それらの存在は自らの表面意識とは別に存在するので、自分はそれらの存在を指揮下に置くことはできないが、それらの存在は自分の考え方や行動に影響を及ぼすことができると考えます。そして、そうした霊的存在には良い影響を及ぼす存在もあれば、悪い影響を及ぼす存在もあり、どういった存在から影響を受けるかによって幸不幸が分かれてくると考えます。