サイコサイバネティクスとは?

サイコサイバネティクスの誕生

サイコサイバネティクスが誕生するきっかけとなったのは、当時、形成外科医だったモルツ博士のもとを訪れたある一人の女性患者でした。彼女は、交通事故で頬に傷を負っていました。そこで、モルツ博士は他の患者と同じように彼女の傷をきれいに治しました。

ところが、他の患者と異なり、彼女はきれいになった顔を見ても全く喜ぶ様子を見せません。確かに、彼女の頬の傷はきれいに治っていたのですが、心の傷が全く癒やされていなかったのです。


本来成功するように創られている

サイコサイバネティクスでは、「人間は、本来成功するように創られている」と考えています。人間は、他の動物たちと違って、ただ単に生きることだけでは満足しません。精神的な高みを求め、新たな文明や文化の創造に尽くすなど、より高度な成功を求める傾向性を生来的に持っています。

つまり、すべての人間には成功へのメカニズムが備わっていると考えているのです。そして、目標とする成功の姿については、各人のイマジネーションによって自由に設定することができると考えています。


潜在意識は自動制御メカニズム

従来の心理学では、人間には表面意識と潜在意識という2種類の心が存在し、それらが互いに増幅しあったり拮抗したりするというイメージを持っていました。ところが、サイコサイバネティクス理論では、潜在意識に対する考え方が幾分異なります。

サイコサイバネティクスでは、潜在意識を、人格を持ったひとつの心というより、目標を達成するために自動的に舵をとる自動制御メカニズムの一種であるであると見なしているのです。


自己イメージが成功を引き寄せる

自己イメージというのは、英語で言うところのセルフイメージ(self-image)のことですが、これは、自分が自分自身に対して抱いているイメージの事です。例えば、マイナスの自己イメージの例を挙げると、「自分は他人に嫌われている」「自分は数学が苦手だ」「自分は臆病な人間だ」、なんて感じです。

しかし、このマイナスの自己イメージは間違っていることが多いのです。つまり、その自己イメージは本当に正しいのか、と考えて欲しいのです。大抵、自分が抱いているマイナスの自己イメージというのは、過去の失敗経験をもとに、自分とはこんな人間だと勝手に思い込んでいたり、他人に指摘されたことをそのまま信じ込んでいたりするわけです。


あなたも成功への道を歩もう!

成功への道を歩むには、いかに素晴らしい自己イメージを確立できるかが鍵となります。そして、その前提として、「人間は、本来成功するように創られている」ということを信じることが大切です。

それではここで、簡単に実践できる自己イメージを変えるトレーニング方法についてご紹介しておきましょう。これは、モルツ博士の著作にも掲載されているトレーニング方法です。