モルツ博士とは?

サイコサイバネティクス(Psycho-Cybernetics)の生みの親、マクスウェル・モルツ博士(Dr.Maxwell Maltz)の略歴等についてご紹介します。ちなみに、「Maltz」という名前の発音に関しては、書籍等では「マルツ」とも訳されています。


略歴

モルツ博士は1899年にニューヨークに生まれ、1975年に76歳で没しています。1921年にコロンビア大学で学士号を、1923年に同大学内科・外科カレッジで医学の博士号を取得しています。ドイツで形成外科の臨床研修を経た後、再びニューヨークの病院で形成外科に携わっています。その後、数多くの患者とのカウンセリングを通して発見した知見を、サイコサイバネティクスという独自の成功法則として構築しました。


サイコサイバネティクスの誕生秘話

サイコサイバネティクスが生み出されるきっかけとなったのは、モルツ博士の本を訪れたある一人の女性患者でした。彼女は、交通事故で頬に傷を負っていました。モルツ博士は、他の患者と同じように彼女の傷をきれいに治しました。ところが、他の患者と違って彼女はきれいになった顔を見ても、全く喜ぶ様子を見せません。確かに、彼女の頬の傷はきれいに治ったのですが、心の傷が全く癒やされていなかったのです。これをきっかけにモルツ博士は、セルフイメージの持つ力に気づくことになります。


活躍とその影響

1960年に出版した『サイコ・サイバネティクス(Psycho-Cybernetics)』は口コミでたちまちベストセラーとなり、現在までに3500万部以上売れるというロングセラー書籍となっています。生前のモルツ博士は、セミナーやワークショップ、ラジオ放送などを通してサイコサイバネティクスを精力的に紹介し、個人生活だけでなく、ビジネス界やスポーツ界にも多大な成功事例を生み出すことになります。やがて、その影響は全世界に広がり、自己啓発に関する第一人者として現在にも多大な影響を及ぼしています。