自己イメージとは?
自己イメージというのは、英語で言うところのセルフイメージ(self-image)のことですが、これは、自分が自分自身に対して抱いているイメージの事です。例えば、マイナスの自己イメージの例を挙げると、「自分は他人に嫌われている」「自分は数学が苦手だ」「自分は臆病な人間だ」、なんて感じです。
しかし、このマイナスの自己イメージは間違っていることが多いのです。つまり、その自己イメージは本当に正しいのか、と考えて欲しいのです。大抵、自分が抱いているマイナスの自己イメージというのは、過去の失敗経験をもとに、自分とはこんな人間だと勝手に思い込んでいたり、他人に指摘されたことをそのまま信じ込んでいたりするわけです。
例えば、過去のいじめが原因で他人を信じられなくなり、他人はすべて自分を嫌っていると思い込んでしまったり、たまたま教えるのが下手な数学教師のせいで数学が分からなくなっただけなのに、数学が苦手だと思い込んでしまったり、子供の頃のちょっとした出来事で友達から臆病者だと言われ続けたために自分でもそうだと思い込んでしまった、ということがあるのです。
自己イメージに支配される人間
催眠術も分かりやすい例です。「あなたの手は机から離れなくなる」と暗示をかけられると、本当に、手が机から離れなくなってしまいます。しかし、別にこれは物理的に離れなくなっているわけではありません。自分が心の深いところでそのように思い込んでしまったために手が動かなくなっているだけなのです。
このように、自分の思い込み(自己イメージ)によって完全に自分が支配されてしまうことがよくあるのです。ですから、マイナスの自己イメージを持っていたりすると、どんなに努力しても、なかなか成功できないということになるのです。逆に、理想的な自己イメージを持って努力していると、次々と成功への扉が開くという不思議な経験をすることがあります。
自己イメージが成否の鍵を握る
このように、サイコサイバネティクス理論では、成功するためには「自己イメージ(セルフイメージ)」が極めて重要だと教えています。というのも、この自己イメージこそが、潜在意識が自動照準するターゲット(対象)となるからです。
もし、このターゲットがマイナスの自己イメージに設定されてしまうと、そのマイナスイメージに向かって潜在意識は着実にコマを進めていくのです。ですので、この自己イメージをいかに理想的なものにするかが成功への鍵となるのです。