自己イメージ
自己イメージ(Self-image)というのは、自分が心の中で描いている自分についてのイメージのことです。これには、プラスの自己イメージとマイナスの自己イメージがありますが、サイコサイバネティクスでは、特に、成功を妨げるマイナスの自己イメージを修正することで様々な豊かさを手にすることができるとしています。
自己イメージの形成
そもそも自己イメージとは、どのようにして形成されているのでしょうか? 例えば、マイナスの自己イメージの原因として、過去の失敗体験があります。人前で恥をかいた経験や失恋経験など、その人にとって大きなショックとなるようなマイナスの経験をすると、自分に対して自信が持てなくなり、同じような状況が目の前に現れたとき、同じような失敗を繰り返すようになります。
そして、「自分はどうせダメな人間なんだ」という自己イメージを抱くようになってしまします。これは、失敗する自己イメージを持つことで、失敗を肯定化し自分を守ろうとしているのです。
過去の失敗体験を乗り越える
こうした過去の失敗体験そのものは、既に本人も忘れてしまっているケースがあります。しかし、過去の失敗体験を乗り越えマイナスの自己イメージを払拭するためには、もう一度、幼少時代からの自分を振り返り、その思いと行動を総点検する必要があります。
子供の時にはとてつもなく大きな失敗だと思っていたことが、大人の視点で振り返ってみると、いかにもよくあることで、たまたま起きた不運な出来事だったということもあります。
日常の何気ない挫折経験
一方、こうした大きな失敗体験ではなく、日常の何気ない挫折経験がマイナスイメージを形成していることもあります。例えば、今日家の掃除をしようと思っていたが、面倒になってしなかったとしましょう。こうしたことは誰しも経験することでしょう。
しかし、こうした何気ない経験であっても、それを何度も繰り返していると、次第に「自分というのは思ったことを実行に移さない人間なんだ」という自己イメージを心に植え付けることになります。ほんのちょっとした挫折経験であっても、それを繰り返していると大きなマイナスの自己イメージとして形作られてしまうのです。
これを払拭するには、小さな成功体験や達成感を味わう経験を繰り返し、プラスの自己イメージを持てるように自分を導く必要があります。こうしてマイナスの自己イメージからプラスの自己イメージへと自分自身の潜在意識を変えていくことが大切なのです。